
🐾 犬が裁かれた?本当にあった話。〜映画『犬の裁判』を観に行く前に〜
「犬が法廷に立った」——
そんな話、信じられますか?冗談のようですが、これは実話に基づく出来事なんです。
1906年、スイスのドレモン(Delémont)という町で起きた事件です。
人が襲われ命を落とし、その場にいた犬が裁判にかけられたというのです。
詳しくは、動物裁判をまとめたE.P. Evansの記録にあります。そこにはこう書かれていました:
“The last animal prosecution … occurred on May 4, 1906. In Delémont (Switzerland), a man was robbed and killed …”(*📚 参考文献:Evans, E. P. (1906). The Criminal Prosecution and Capital Punishment of Animals.Internet Archive: https://archive.org/details/criminalprosecut00evaniala)
犬や豚、猫が法廷に立ち、有罪・無罪が言い渡され、時には処刑されれました。
信じられないような話ですが、中世~近代のヨーロッパでは、それが「普通」だったそうです。
犬、豚、猫だけではなく、さらには虫やネズミまで「被告」として裁かれる記録が残っています。
このような極端な時代を経て、ヨーロッパでは徐々に
「動物も命ある存在であり、尊重されるべき」という考え方が浸透していきました。
そして現在では、動物愛護法が早くから整備され、
犬や猫が“家族”として当たり前のように人と暮らす文化が根づいています。
日本はまだそこまで追いついているとは言えませんが、
ペット信託や動物福祉の考え方が少しずつ広まりつつあるのも事実です。
🎬 そして映画『犬の裁判』
この実話をもとに作られた映画が、スイス発の法廷コメディ
**『犬の裁判(原題:Chien de justice)』**です。
ある日、弁護士のもとに舞い込んだ依頼——
「うちの犬が3人を噛んでしまって、安楽死の命令が出た。助けてほしい」
飼い主と犬、そして法廷で闘う弁護士。
一見コミカルな展開ですが、その裏に流れるテーマは深く、
**「動物は“物”なのか、それとも“誰か”なのか?」**という問いかけを私たちに突きつけます。
前代未聞の法廷劇!被告人ならぬ被告犬!?
実話からインスパイアされた、にぎやかでコミカルなフランス法廷コメディ!
カンヌ国際映画祭 パルム・ドック賞受賞 🎬
映画『犬の裁判』の最新情報はこちら 👉
公式X(@kodi_onlyhearts)
近日、私はこの映画を観に行く予定です。
(この映画を妻が見つけてくれたおかげでこのブログがかけております。妻に感謝。)
感想はまた、ここ「四方山ブログ」でお届けできたらと思います。