育成就労制度実務ガイド 第2回
「うちは受け入れできるのか?」
「何を準備しなければならないのか?」
受入企業が最初に確認すべきポイントを整理します。
育成就労制度では、外国人材を受け入れる企業に対し、育成・支援・定着を見据えた受入体制の整備が求められます。
ここでは、自社が育成就労制度の対象となるかを確認するための基本的な考え方を整理します。
育成就労制度では、外国人材を受け入れる企業に対して、これまで以上に計画的な育成と適切な支援が求められます。
単に人材を採用するだけではなく、日本語教育や技能習得、生活支援、人権保護など、受入企業が果たすべき責任はこれまで以上に重要になります。
また、自社が育成就労制度の対象分野に該当するかどうかを確認することも、制度活用の第一歩です。
本ページでは、受入企業が押さえておくべき5つの責任と対象産業分野の考え方について、受入企業・金融機関・監理支援機関等の実務担当者の視点から整理します。
育成就労制度は、単に人手不足を補うための制度ではなく、「人材育成」と「キャリア形成」を目的とした制度です。
そのため、受入企業には次のような責任が求められます。
受入企業は、外国人材ごとに育成就労計画を作成し、その計画に基づいて育成を行うことが求められます。
実務上のポイント:育成計画は作成して終わりではありません。現場で計画どおりに実施されているかを継続的に確認することが重要です。
育成就労制度においても、日本人労働者と同様に労働関係法令の遵守が求められます。
実務上のポイント:外国人材受入れは入管法だけではなく、労働法令の遵守が前提です。
育成就労制度の目的は、人材育成とキャリア形成です。将来的には特定技能制度への移行も想定されているため、技能評価試験や日本語試験への対応も重要になります。
外国人材が安心して働くためには、職場だけでなく生活面の支援も重要です。
育成就労制度では、外国人材の人権保護が重要なテーマとなっています。
育成就労制度は、特定技能制度との接続を前提として制度設計されています。
そのため、自社が制度の対象となるかどうかを確認する際には、単に業種名だけを見るのではなく、実際の業務内容や分野別運用方針・関係告示を確認する必要があります。
実務上のポイント
業種名だけで判断するのではなく、
実際に外国人材が従事する業務内容が対象業務に該当するかを確認することが重要です。
注意点:対象分野、業務区分、試験水準、上乗せ基準等は、今後の告示や運用要領の更新により変更される可能性があります。必ず最新の一次資料を確認することが重要です。
金融機関にとって、育成就労制度は単なる外国人雇用の制度ではなく、取引先企業の人材確保・事業継続・資金繰りに関わるテーマです。
信用金庫など地域金融機関にとっては、取引先企業の制度対応状況を把握することが、今後の経営支援にもつながります。
前回の記事:
第1回 制度概要と2027年施行へのタイムライン
全13回の予定:
育成就労制度実務ガイド 全13回連載ロードマップ
次回予告:
第3回では、育成就労計画の策定と認定基準について整理する予定です。